第1章 アダムがコロニーに!?
修学旅行中、重力嵐に巻き込まれ、見知らぬ惑星にたどり着いたサヴァイヴから無事コロニーに帰還したルナたちはソリア学園でいつもの生活を送っていました。
ルナたちの同級生は特にシャアラとハワードの変化に驚いていたのです。
「ハワード、こんなところにいた。日直の仕事、サボっちゃダメでしょう」
シャアラがハワードの席まで来て言いました。少女を追い払おうと、ハワードの取り巻き隊が口を出そうとしますが、ハワードは止めます。
「ふん、これからやるところだったんだよ」
「ウソ言って」
「面倒くさいなー」
ハワードは自分の席から立ち上がり、教壇の上にあったクラスメート全員分のノートを配っていました。
以前までは内気だったシャアラがハワードを相手に言いたいことを言えるようになります。ハワード取り巻き隊相手でも、シャアラはおどおどしなくなっていました。
ベルを始め、クラスメートをいじめていたハワードは一人一人に親切に声を掛けられるようになり、クラスメートの中にはハワードを見直す者が何人かいました。
「シャアラとハワード、変わったな。行方不明になったとき、何があったんだろうね」
「別人が帰って来たわけじゃねえよな」