第1章 理想のペアと自動販売機
次に、理想のペアは高校生⑦がどの自動販売機の飲み物を買って飲んだか、考えます。
「1つ、質問いいですか?」
今度は丸井の手があがりました。
高校生⑧「ヒント以外ならいいぜ。何だ?」
「先輩たちが自販機で飲んだ飲み物って、3人とも同じ飲み物ってオチはないっすよね?」
高校生⑧「質問に答えよう。ああ、オレたちの飲んだ飲み物はそれぞれバラバラだ」
「どうも。それを聞いて安心しました。って、ことでキテレツ、今度はどれだと思う?」
高校生⑧の回答を聞いてから、木手に振ってみた丸井です。
「そうですねぇ、下の段のコーヒーでしょうか」
「オレはその隣の乳酸菌飲料だと思う」
「また意見が分かれましたね」
「こういうときのための、テニスラケットトスのジャッジだろい。1回目は木手がやったから次はオレがやる」
「どうぞ」
「あ…、ま、いいや、サンキュー」
すでに高校生たちから借りたラケットを片手に持っていた丸井ですが、その辺に置き、木手から借りたラケットを手にします。