第1章 理想のペアと自動販売機
「やっとシールが貼ってあるボール3個見つかったな、キテレツ」
「ほっとするのはまだ早いですよぉ。そこに座っていないで、ベンチの下へはじいたボール97個、サーブでカゴに入れますよ」
「あ、そうだった……」
地面に座り込んでいた丸井はぱっと立ち上がり、木手とサーブを打ち、ボールをカゴの中に入れ始めます。
理想のペアは難なくボール97個をサーブでカゴの中に命中入れさせていました。終わったあと、少年たちは缶ジュースのかたちのシールが貼ってあるボール3個を自動販売機のところにいた高校生たちのところに持って行きました。
「すみませーん」
「終わりました」
高校生⑧「おっ、早かったじゃねえか」
「10番コート、入ってもいいですか?」
丸井が聞くと、速攻、高校生たちが10番コート入り口付近を通せんぼうします。
高校生⑦「誰がゲーム終わりと言った?」
高校生⑥「ここからが難しいぜ」
高校生⑧「次のゲームの説明に入る。お前たちが缶ジュースのかたちをしたシールが貼ってあるボール3個探しと、残ったボールをサーブでカゴに入れている間、オレたちは自販機の飲み物を買って飲んだ」