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理想のペアとカレイドスターズ

第1章 理想のペアとカレイドスターズ



 メイにトレーニングルームから離れた廊下まで連れて行かれた理想のペアは、困った表情でいました。



 「ここまで来れば、そらには聞こえないわね」
 辺りをキョロキョロしたメイです。



 「用件は何ですか? 特訓中なのでさっさとお願いしますよぉ」



 「メガネのあんた、隣の子が来る前にケンと話してたわよね。何話してたの?」
 メイに聞かれ、木手は少し考えたあとに答えます。



 「うちの監督が、そちらのオーナーを訪ねたようで、その2人がレオンさんと話していたのをケンって方がたまたま聞いてしまったみたいです。大した話はしていなかったみたいですがねぇ」



 「うちの監督って三船監督か?」



 「はい、三船監督はアメリカの友人に会いに行くとおっしゃっていて、その友人の方がカレイドステージのオーナーのことだったのでしょう」



 「何だそのつながり…」



 「オレも信じられないでいました」



 「そうなんだ。おもしろい話だと思ったら期待ハズレだったわね。邪魔したわ」
 と、メイは走って行ってしまいました。



 「…他にもケンって方と話したことがあったのですが、あの黒髪の方に全て話すと何となく面倒そうだったので止しました」
 メイの姿が見えなくなってから口を開いた木手です。



 「そっか。お前、ケンさんと本当はどんな話をしていたんだよ?」
 先ほどの話のことが気になっていた丸井でした。



 「黒髪の方に話したこともウソではありません」
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