第1章 理想のペアとカレイドスターズ
「やっとオレ、ケンさんが困っていることについて理解したよ。最初はカレイドステージがピンチだとばかり捉えていたよ。ちがっていたんだな。どうりでケンさん、オレをあっさりカレイドステージの団員に無理矢理引っ張ったわけだな」
「彼はオレたちにステージ失敗して欲しいそうですね。苗木野そらさんがレオンさんとのステージをこれ以上たくさん増やさないために」
「聞いてるとさ、まるでケンさん、苗木野さんが好きみたいじゃないか」
「オレもそう思います。彼女をあまりレオンさんに取られたくないのでしょう」
「ってことは、オレたちがステージ成功するのまずいよな。失敗するしかないのか」
「オレは失敗がいいと思いますがねぇ…」
「うん、ケンさんの気持ち解るなぁ…」
理想のペアは話しているうちにトレーニングルームに戻って来ました。そらはまだ空気イス中でした。