第1章 理想のペアとカレイドスターズ
「一輪車に乗るの久しぶりだな。キテレツは…」
「何か?」
「すげ、もう乗れてるし。オレもまた一輪車に乗れるようにならねえとな」
一輪車に乗って既に室内3周していた木手を見て、刺激された丸井も必死で一輪車をこいでいました。
室内を何周かしているうちに、理想のペアは並んで一輪車をこげるまで上達してきます。レオンがそろそろストップをかけました。
「もういいだろう。次は一輪車に乗りながらジャグリングだ。手本を見せてやる」
と、レオンは一輪車をこぎながらジャグリングを理想のペアに見せます。
「おー!」
丸井は拍手していました。木手の方はレオンの動きをじいっと見ていました。
「すごい! レオンがジャグリング出来るなんて知らなかったです!」
そらも空気イスをしながら拍手を送っています。
「お前も空気イスをしながらジャグリングするか」
「そんなー、意地悪言わないでくださーい」
「冗談だ。オレが戻ってくるまで特訓を続けろ」
「ふーん」
レオンが行ったあと、丸井は風船ガムを膨らませていました。
「丸井くん、どうかしましたか?」
「レオンさん、一瞬笑ってたなって」
「気が付きませんでしたが」
「見間違えかな。さ、まずはジャグリング練習するか」
「ええ」