第1章 理想のペアとカレイドスターズ
「誰があなたと行くと言いましたか。ハンバーガーショップ、ここを出て右に真っ直ぐ行くとありましたよぉ。1人行けるでしょう」
「ちぇー、つれねえな」
残念そうに丸井はハンバーガーショップへ1人で行き、テイクアウトをせず食事を済ませてきました。
ハンバーガーショップからテントの中に戻ると、背の高い銀髪の青年が立っていたのでした。
「誰…ですか?」
木手より長身だったためか、丸井はおっかなびっくりしていました。
「レオン!」
紫の髪の少女が銀髪の青年の方へ駆け寄ります。
「レオンって、あの人のことか」
「そら、特訓したらいいっていうのはこいつらか?」
「レオン」と言う青年は、紫の髪の少女を「そら」と呼んでいました。彼は理想のペアに顎を向けます。
「はい、そうみたいです。ケンが連れて来ました」
「誰だ?」
レオンに名前を尋ねられた理想のペアです。
「丸井ブン太です。シクヨロ…」
まだレオンにおっかなびっくりの丸井は「シクヨロ」の声が小さくなってきます。
「木手永四郞です。よろしくお願いします」
木手もさすがに緊張していました。
「よろしくお願いします。私は苗木野そらです」
そらは深くお辞儀します。
「レオン・オズワルドだ。お前たち、トレーニングルームに来い」
レオンに促され、丸井と木手は彼と移動しようとしていました。