第1章 理想のペアとカエル族とカエルに変身する少年
「このゲームを最後までやったら教えるの考えてやる」
「言ったな、マカエル。教えてもらおうじゃねえかー」
「おー、元気出たなー、少年。悪い、リーゼントのしょうねーん、サーブ打っていいぞー」
「では、遠慮なく!」
アオイとマカエルが話し終えるのを待っていた木手がサーブを打ちます。
その後、ラリーが続いていましたが、
「妙技、鉄柱当て!」
「海賊の角笛(バイキングホーン)!」
「ワンダーキャッスル!」
「大飯匙倩(オオハブ)!」
と、理想のペアの得意技が決まり、ゲームアンドマッチ6-3で決着がついたのでした。
「「ありがとうございました」」
先に元の人間姿に戻った丸井と木手は、次に人間の姿に戻ったアオイとマカエルと握手しました。
「負けたよ」
「オレの魔法に勝つなんて大した少年たちだ」
「さあ、マカエル、教えてもらうぞ。オレに魔法を掛けた意味というのを」
両手を腰にやるアオイです。
「それはな…」
マカエルは目を閉じて口にします。
「何だ?」
アオイは期待に満ちた目でいました。しかし、
「まだ教えないよーだ」
と、マカエルは魔法で馬のヒデノリを出し、逃げ去ってしまいます。