• テキストサイズ

理想のペアとカエル族とカエルに変身する少年

第1章 理想のペアとカエル族とカエルに変身する少年



 「ゴーヤー、くわすよぉ……」
 カエル姿ながらメガネを光らせていた木手です。


 「カエル姿でも何となくヒール似合ってんな、木手ぇ。オーラがすげぇ……」
 丸井は苦笑していました。


 「次はこっちのサーブか。オレは外さないぜ」
 と、言ったマカエルに固唾を飲み込む理想のペアです。


 マカエルは言葉通り、サーブ打ったとき、ネットを越えました。丸井と木手は球を拾おうとしますが、思ったよりボールが遠く、2人とも拾うことが出来ませんでした。


 理想のペアは、マカエルの次のサーブボールも拾うことが出来ず、あっという間にもう1セット取られてしまいます。


 「これでゲーム3-2だぜ、少年たち」
 マカエルがサーブボールを丸井の方に投げて言いました。


 「くっ、カエル姿でここまで苦戦させられるなんて…」
 丸井がそう言いながら、ぴょんぴょん跳ねて木手にボールを渡します。


 「このままでは勝負になりませんね。元の姿に戻してもらいます?」
 木手の言葉に元の位置に戻ろうとしていた丸井が跳ねるのを止め、振り返ります。
 

 「いや、このまま続けるぞキテレツ。そのうちカエル姿で動くの慣れてくるだろい」


 「あなた、人間の姿でまたカエル相手にボールを打つのが嫌なだけなのでは?」


 「それもあるけど、この姿で決着をつけたくなってきたんだ」
/ 29ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp