第1章 理想のペアとカエル族とカエルに変身する少年
「悪いな、少年たち。ゲームが一旦中断になったから、3ー0からゲームやり直しでいいか?」
黄緑のカエル姿のマカエルがぴょんと高く飛び、着地しました。
「大丈夫だろい」
赤に近いオレンジのカエル姿の丸井は、風船ガムを膨らませ答えます。
「オレも構いませんよぉ」
深緑色のカエル姿の木手もそう答えました。
「サーブはあんたたちからでいいよな」
青いカエル姿のアオイが理想のペアに言い、マカエルの方を振り返ります。
「異論はないぜ、少年。ボールも今のカエルのサイズに合うように魔法を掛けといたからな」
「どうも」
丸井はマカエルからボールを受け取り、木手に渡します。
「やれやれ、この姿では何度か跳ばないと、相手の近くに行けないのが不便ですね」
まだ跳ねてた木手です。
「わり、キテレツ、投げて渡せば良かったか」
「いえ、大丈夫です。この姿でどれだけボールをコントロール出来るか、わかりませんからねぇ」
「いつでもサーブ来な」
マカエルはアオイの後ろで2回転跳びをしていました。