第1章 マイマイ、探偵チームＫＺに入る！？

　ピンクの服を着た女の子の名前は立花彩で、国語が得意で探偵チームＫＺの紅一点です。



　赤い服を着た男の子の名前は若武和臣で、ＫＺのリーダーになります。



　黒い服を着た男の子の名前は黒木貴和で、対人関係のエキスパートです。



　水色の服を着たメガネの男の子は上杉和典で、数学のエキスパートで「数の上杉」と呼ばれています。



　そして、黄色い服を着た男の子は小塚和彦で、社会と理科のエキスパートであり、「社理(しゃり)の小塚」と呼ばれています。



　以上の小学生５人こそ、本当の探偵チームＫＺで、マイマイが先ほど出会ったニセモノの高校生４人は特にエキスパートなものはなく普通の実力を持つ者たちでした。それがわかったマイマイは、



　「あーいーつーらー」
　と、廊下の掲示板に張ってあった抜き打ちテストの結果の順位表の紙を見ながら、言っていました。高校生アン、ドゥー、トロワ、カートルは、真ん中よりちょっと上か下の順位のところに名前の記載があったのです。



　つい、マイマイが順位表の紙を破ろうと手を出そうとしたところ、若武が止めます。



　「ストップ、ストップ。器物損壊になる」



　「ごめん、そうだよね。若武くん、法律系詳しい？」