「マヨイガ×KZ」マイマイ、探偵チームKZに入る!?
第1章 マイマイ、探偵チームKZに入る!?
「アーヤは勉強教える必要ないな」
若武はにやっとした顔で彩に言い、高校生アンたちの前では睨み顔です。
「アーヤは大丈夫だよ」
黒木が彩に優しく笑って言います。
「立花がいると邪魔だ」
上杉は辛口を言っていました。
「ひどい」
彩がムッとなっていると、小塚が彩に耳打ちしてフォローします。
「3人とも、高校生アンたちがアーヤに何かしないか心配なんだよ。もちろん僕も」
「そ、そうなんだ。じゃあ、わかった」
顔が真っ赤になった彩でした。
「ちなみにあたしは……、ごめん、やめとく」
マイマイも高校生アンたちに教えられそうな教科を言おうとしていましたが、引き下がります。
「息子たちがひどいことをしておいて、あなたたちの力を借りるなんて悪いわ。勉強のことで人の力を頼るわけにはいかないし、頼ってはいけないのよ」
高校生アンの母が息子にそう厳しい口調で言うと、
「それはちがう。宿題とかまるっきり人に写してもらうのはダメだけど、オレたちが勉強をそいつらに教えたあと、問題を解くのはそいつら自身だ。だから、上手く言えねえけど、頼ってはいけないなんてことはないんじゃねえのかな、高校生アンのおふくろ」
と、若武がはっきりと言いました。