「マヨイガ×KZ」マイマイ、探偵チームKZに入る!?
第1章 マイマイ、探偵チームKZに入る!?
「何か?」
マイマイに気付いた彼は教科書を閉じ、彼女を見上げます。
「ちょっとお聞きしたいんですけど」
と、マイマイは元秀明ゼミナール生に偽KZがよく行きそうな場所を尋ねようとしていました。
「君、もしかして、あいつらの仲間? そっか、あいつら、本当の女子を見つけて活動を続けているのか」
彼はマイマイを警戒し、勝手にそう決めつけて言っていたのでした。これにはマイマイはカンカンです。
「ちょっと、あなた勘違いしているようですけど、あたしはあいつらの仲間なんかじゃない。むしろ、あいつらに騙されかけて懲らしめたい側だわ」
「すみません……」
マイマイの話を聞いた彼は先ほどの発言を詫び、土門(どもん)と名乗りました。
「土門さんね。土門さん、あいつらがよく行きそうな場所って分かるかな?」
「そうだな、あいつら、カラオケが好きだから、ここから西に向かったカラオケ店がそうだと思うよ。偽KZ活動中によくオレ、誘われてたし」
「カラオケ店ね。第二候補はそこで決まりね」
「何のこと?」
「あ、ううん、他にあいつらがよく行きそうなところというか、行く確率の高い場所を知りたいかな」