「マヨイガ×KZ」マイマイ、探偵チームKZに入る!?
第1章 マイマイ、探偵チームKZに入る!?
「ううん、笑わない。あいつらが悪いんだし。それで、あいつらがよく行きそうなところって分かる?」
「あいつらがよく行きそうなところか。デパ地下の駐車場とか、この近くの公園とか、河原とか。あとは……」
「待った、待った、そんなにあるの?」
まだ偽KZのよく行きそうなところを九山が言いそうなところを、マイマイが止めました。
「ごめん。本当のところ、あいつらがよく行きそうな場所、知らないんだ」
と、九山が正直に言います。ガッカリした表情になったマイマイは、
「えー、そうなんだ。ありがとう」
そう言い去ったあと、黒木のメモに書かれてあった次の元秀明ゼミナール生を探しました。
黒木のメモをもとに、運動公園の方まで行くと、元秀明ゼミナール生の姿があったのです。
「すみません、ちょっとお聞きしたいんですけど」
マイマイが話し掛けると、運動公園で走っていた彼が振り返ったあと、伊在井(いざい)と名乗りました。
「オレ、あんまり、あいつらのことを思い出したくないから、走って気を紛らわせていたんだけど」
「ごめんなさい。そうだったんだ」
マイマイも思い出したくない過去のことがあったため、伊在井の気持ちは理解出来ていたのでした。マイマイは彼に深く頭を下げます。