第1章 マイマイ、探偵チームＫＺに入る！？

　「リスト数、さっきよりかなり減ったね」
　ぱちぱちと瞬きしていた彩です。


　「最初からそれ出せ」
　上杉が黒木のだいぶしぼれたリストにツッコんでいました。


　「よし、マイマイとアーヤは元秀明生A、Bの自宅まで行って聞き込み、黒木は元秀明生C、D、小塚はE、Fの元秀明生、上杉はG、Hにあたってくれ。そして、オレは元秀明生Ｉ、Ｊの聞き込みを行う」


　「オレだけ『元秀明生』が省略されてるけど、まあいいか。お先に」
　若武の指示にぶつぶつ言っていた上杉が外へ行きます。


　「マイマイさん、行きましょう」
　上杉が行って、彩は少年の背中を見送ったあと、マイマイに声を掛けました。


　「うん！」
　マイマイは先に行った彩の後ろを追いかけます。


　その後、若武と黒木と小塚は顔を見合わせ頷き合ってから外へ出ました。


　秀明ゼミナールを出たマイマイと探偵チームＫＺは、手分けして聞き込みを開始します。


　聞き込みは思ったより順調だったか、二時間後には終わり、再び全員秀明ゼミナールに集合出来ました。


　若武がメンバーそれぞれ指し、聞き込みの内容を発表させていたのでした。


　彩は活動ノートを開き、メモをしてまとめていました。