第1章 マイマイ、探偵チームＫＺに入る！？

　全員が発表を終えたあと、ＫＺメンバーが順番に彩の活動ノートを見ます。


　「以上のことをまとめると、まず被害者の共通点がみんな男子だったことだな。それと、犯人４人の通う高校と別の高校であることが判明したな」
　若武が気付いたことを言いました。


　「犯人の高校生アンたちと仲が良かった元秀明生の話だと、４人とも学校で成績が上がらず悩んでいたのか。つまり、同じ塾に通うまだ小学生で成績が良いオレたちを妬んでいたか」
　黒木が親指と人差し指を顎の下にあて、考えていることを口に出します。


　「僕たちを妬んで、自分たちもＫＺになろうって、高校生アンたちは思ったのかな」
　小塚が向かい側にいた黒木に返事をしました。


　「でも、ＫＺってメンバー５人だったよね。あいつら４人じゃすぐＫＺのニセモノだってバレるじゃない？」
　マイマイが言うと、上杉が口を開きます。


　「確かにこのままだと、女子１人足りません。高校生アンたちは初めは女子のスカウトを考えるが、秀明ゼミナールは彼らの知っている女子が多く通っている。だから、女子をスカウト出来なかったようです」


　「それじゃあ、どうしてたの？　あの人たち」
　彩が不思議がっていると、返事をした若武です。