「マヨイガ×KZ」マイマイ、探偵チームKZに入る!?
第1章 マイマイ、探偵チームKZに入る!?
「立花、ここの日付の被害者数、間違ってるぞ」
隣から彩のノートを見ていた上杉が指摘し、正確な数を伝えます。
「あ、ごめん、こうか」
彩は消しゴムで消して直しました。
「まったく、しっかりしてくれよな」
「はーい」
「よし、これから、KZは偽KZの被害に遭った元秀明ゼミナール生に聞き込みを開始する」
若武は咳払いしたあと、人差し指を上にかざします。
「でも、若武、元秀明ゼミナール生の自宅とかどこにいるとか分かるの?」
疑問に思ったことをマイマイが聞くと、若武は大丈夫といった表情で頷きました。
「そのために、こいつがいる。対人関係のエキスパートの黒木くん」
「偽KZの被害に遭った元秀明ゼミナール生の自宅の住所とよく行くところは、オレの知り合いから情報を得たよ」
黒木が携帯をいじってから、リストをメンバーに共有します。
「さすが、黒木くん!」
「結構、調べたね。黒木くんの知り合い」
感心していた彩と小塚です。
「……」
マイマイはリストの多さに顔面硬直していました。
「これでは情報量が多すぎるな。もっとしぼることは出来ないか?」
「リーダーがそう言うのを読んで、高校生アンたちについて詳しく聞けそうな元秀明生たちをリストアップしたよ。アンたちと仲が良かった人たちだ」