第1章 理想のペアとチームQ4(キューフォー)と?
「そうでした。禁止でした」
「そうですか。わかりました。私情ですが、カードキャピタルのみなさんとゆっくりお話がしたかった」
シオンが残念そうにしていると、
「なら、今ここですればいいよ。見たところ、あんた、ヴァンガードファイターだね。どの道、シンさんがタイヤの空気を入れたり、あたしが出張先の公園までの最短ルートを調べ終わるまで時間が掛かることだし。それに、ヴァンガード初心者2人を相手しているうちにきっとあっという間だよ」
と、ミサキが片手に持っていた携帯を振りながら言いました。
「では、そうします」
シオンがカードデッキを鞄から取り出そうとすると、アイチとカムイが待ったをかけます。
「綺場シオンくんだったよね。ちょっと待っててね」
「まずはオレ様たちが相手だ」
「ボクは丸井くん」
アイチは丸井、
「オレ様の相手はあんただ」
カムイは木手とファイトすることに決めました。
ファイトテーブルを挟み、理想のペアはチームQ4の2人とヴァンガードファイトを始めるのでした。