第4章 (最終章)理想のペアと便利屋ダンジ
「どうして、お前がそんなこと知ってるんだよ?」
「青学の堀尾くん情報です」
「ああ、あの子か。うん、確かに惣菜類の配達の遅れは痛いだろい。たまにオレも食うかな」
「あなたが食べるもの、ケーキばかりかと思っていましたよぉ」
「そんなわけ……あるだろい」
丸井と木手の会話にキリがついたところで口を開くダンジです。
「君たちの困ってることなら、お安い御用だ。この辺でおいしい惣菜屋さん、知ってるから、タイヤパンクの件が済んだら行って頼んでみるよ」
「ありがとうございます、便利屋ダンジさん!」
お礼を言った丸井と、
「合宿所のみんな、聞いたら喜びますねぇ」
木手も表情が明るくなります。
「……じゃあ、そろそろ行ってみるけど」
ミサキが丸井と木手に声を掛けて行きました。
「ブン太くん、また会おうね」
アイチが片手を挙げると、
「ああ、ヴァンガード、またやろうぜ」
丸井はシクヨロとピースします。
「次はオレが勝ちますよぉ」
木手が櫂に言うと、
「勝てるものならな」
櫂は微笑しました。
「イカサマは、禁止だぜ」
と、細目で木手に言ったカムイです。このとき、丸井は木手を見て一瞬細目になり、苦笑します。