第4章 (最終章)理想のペアと便利屋ダンジ
ダンジたちは新田店長の話を聞き、同情します。
「それは大変でしたね」
と、ダンジが言い、
「大事な日のときに限って大変なことって起こりますよね」
ユウユもパンクしたワゴン車を見て悲しそうな表情をしていました。
「私たちが来たからにはもう大丈夫です。私の乗ってる軽トラを先頭に牽引(けんいん)していきましょう。イベント会場まで行ったあとタイヤパンクの修理をしに行く感じでよろしいですね」
「ダンジさん、ありがとうございます」
「良かった。シンさん、あたしたちを会場に降ろしたあと、ダンジさんたちとガソリンスタンド行ってパンクしたタイヤを修理してもらえば」
そうミサキが言うと、ダンジは首を振ります。
「いや、この辺のガソリンスタンドだとタイヤのパンクの修理までやってもらえないから、カー用品販売店に行った方が確実ですよ。道、わかりますから、あとで案内しますよ」
「助かります。ダンジさん」
両手を組んで言った新田店長です。
「先ほど、イベントって言ってましたよね。何のイベントに行く予定だったのですか?」
と、ユウユが尋ねます。