第4章 (最終章)理想のペアと便利屋ダンジ
「トウヤさんは他のお仕事で忙しくしているみたいで、ダンジさんの方を手伝っていました」
「そっか、残念」
「で、困っていることって、そいつのこと?」
「あ、あの人……」
「!」
チャラ男はダンジとユウユに見られ、びくっとなります。彼らは顔見知りのようです。
「ちがう、ちがう」
トマリは片手を新田店長に向けて広げ、彼に説明を促しました。
「便利屋ダンジさんっておっしゃっていましたね。初めまして、カードキャピタル店長の新田と申します」
「シンさん、自己紹介はいいから」
と、ミサキです。新田店長は苦笑し、
「店長と呼びなさい」
と、言っていました。
「カードキャピタル店長様ですね。私(わたくし)は便利屋ダンジで、名前はそのままダンジと申します」
「僕はダンジさんのお手伝いで来ました。近導(こんどう)ユウユです」
「トマリから困っていることを聞きました。どうしましたか?」
「ダンジさん、ユウユくん、実は……」
新田店長はイベント会場へ向かう道中、車がパンクしてしまったことをダンジたちに説明しました。