第3章 丸井VSシオン、木手VS櫂、イメージ先はバラバラ!?
「ツインドライブ1枚目、トリガーなし。2枚目、スタンドトリガー」
「引きが強いですね、丸井くん」
木手がにやっと口の端を上げます。
「スタンドトリガーってことは、もう一度攻撃が出来るあれか。フローラル・メイガスにパワープラスとスタンド。フローラル・メイガスでヴァンガードにアタック」
「ノーガード。ダメージチェック、トリガーなし。僕の負けです」
「勝った……」
イメージは、ゲームアンドマッチ丸井、6ー4(シックスゲームトゥフォー)の審判コールが流れてきたようでした。
「………」
シオンのイメージの中では、丸井は剣をシオンの手前で突きつけ、引っ込めて鞘におさめ、少年同士握手をしていました。
「シオンくん、強かった。トリガーが出なかったらオレ、負けてたよ」
「丸井くん、楽しかったよ。すごいファイトだった。妙技綱渡りとワンダーキャッスル、お見事」
「あれ、オレ、シオンくんに得意技を教えたっけ?」
「ふふっ」
丸井が上を向き、考えているとシオンは笑い、執事の岩倉にそろそろと言われ、リムジンに乗ろうとします。
「あれ、シオンくん、もう行くのか?」
丸井が引き止めました。