第3章 丸井VSシオン、木手VS櫂、イメージ先はバラバラ!?
「サイクロン・ジョニーの支援により、ワンダー・ボーイでアタックします」
「ノーガード。チェック、ドロートリガー。ワイバーンストライクギャランにパワープラス、1枚ドロー」
「アクロバット・ベルディの支援により、エメラルド・ブレイズでヴァンガードにアタックです」
「完全ガード」
「やはり完全ガードできましたか。読んでましたよぉ」
「ふっ、ファイナルターン」
木手のターンが終わると、櫂はにやりと口の端をあげ、そう言ってきたのです。
「ファイナルターンって?」
丸井が隣のファイトテーブルから櫂の声が耳に入り、周りを見ながら聞くと、アイチが返事をしてくれます。
「櫂くんの勝利宣言だよブン太くん。いつもハズレたことがないんだ」
「やっべーじゃん、キテレツ」
「あなたねぇ、自分のファイトに集中したらどうですか……」
「ファイトを続ける」
櫂は山札から1枚カードを引き、グレード3のカードをグレード2の上に重ねようとしていました。
「奴の攻撃はここからが恐ろしいところだ」
と、カムイは言ったあと、固唾を飲んでいたのでした。