第3章 丸井VSシオン、木手VS櫂、イメージ先はバラバラ!?
「どうした?」
シオンが残念そうな表情でトリガーを何も言わなかったため、丸井が尋ねました。
「トリガーは出なかった」
「………」
丸井はほっとため息をつきます。ここでテニスの試合をイメージし、4ー4(フォーゲムスオール)と審判の声が聞こえてくるようでした。
シオンの方はフェンシングの試合をイメージしており、自分の攻撃が丸井に見事かわされ、イメージの中のシオン自身は歯を食いしばっていました。
丸井とシオンの3ターン目はこれで終わり、木手と櫂の3ターン目が始まります。木手が山札から1枚引き、グレード2の上にグレード3のカードを重ねようとしていました。
「エメラルド・ブレイズをライドしましょう。アクロバット・ベルディ、サイクロン・ジョニー、ダッドリー・モンティをコールですよぉ」
「………」
櫂は無言で木手のヴァンガードサークルをじっと見ます。
「おや、あなたの手札、少ないようですねぇ。ふっ、果たして、ガードし切れますかねぇ。ダッドリー・モンティでヴァンガードにアタックです」
「ガード」
櫂がグレード0のカードを出し、ダッドリー・モンティのアタックを防ぎました。