第2章 丸井VSアイチ、木手VSカムイ! イメージ先はテニスコート!
「クリティカルトリガーです」
「ウソだあああー、あああー、オレ様が負けるなんて……」
木手がクリティカルトリガーを2回引いたことでカムイのダメージゾーンは6枚溜まり勝負がつきます。
ここでカムイはゲームアンドマッチ6ー4(シックスゲームトゥフォー)のコールを受け、テニスコート上で自分の姿が灰色の石になっていくイメージをしました。木手も同じイメージをしたあと、にやりとします。
「カムイくん、大丈夫……じゃないね」
「ううー、アイチお兄さーん」
カムイは声を掛けてくれたアイチに涙目です。
「キテレツ、すげえじゃん。オレは負けちった。アイチくん、強かった」
「オレもツインドライブ2枚ともクリティカルトリガーが出なければ危ないところでした」
「あれ、てっきりお前、イカサマ使ったかと」
「……人聞きの悪いことを言いますね、丸井くん」
木手は冷静にそう言っていましたが、内心ギクッとなっていたか、頬に汗が浮かび上がります。
「次は僕が相手です」
騎馬シオンが声を掛けると、
「玉川……じゃなかったな。綺場シオンくんだったな。オレは丸井ブン太、シクヨロ」
と、丸井は振り返りました。