第2章 丸井VSアイチ、木手VSカムイ! イメージ先はテニスコート!
木手が山札から1枚引き、グレード2のカードの上にグレード3のカードを重ねるところでした。
「オレのターンですか。グレイトフル・カタパルトをライド、ヴァンガードの後ろにフローズン・オーグルをコールします。前列のチアガール エルザを退却させ、至宝ブラックパンサーをコールです。これ以上、手札を減らせませんね。アタックに移りましょう」
「アハハハハハハ!」
ここでカムイが笑い出します。近くで見ていた丸井とアイチがびくっとなりました。
「何ですか」
何がおかしいのか、木手はメガネをきらっと光らせカムイを睨みます。
「あんた、ミスってるぜ。グレード2のカードをヴァンガードの後ろにコールしてるんだからな。グレード2はスキルが何かない限り、ヴァンガードに支援(ブースト)することが出来ない」
「!」
木手はコールしたフローズン・オーグルのグレードの数値を見て動揺していました。カムイの言うとおり、グレード2でした。
「つまり、フローズン・オーグルのパワーをヴァンガードのグレイトフル・カタパルトにプラスさせてアタックすることは出来ないってことだ。ってことは、オレの場に出てるキング・オブ・ソードにアタックは通らない。言っとくが、やり直しは出来ないぜ」