第1章 くノ一とアイカツ!
「わかりました。案内、私たちに任せて下さい」
「でしゅ」
「ええ、お願いね」
山本先生はそう言ったあと、走って行ってしまいました。
「こっちです」
くノ一たちは早速、いちごたちを崖の方まで案内を始めます。
「歩いて行くとなかなか着かない場所だから、走って案内しますね」
と、トモミはユキとおシゲと先頭の方を走っていました。
「はい、わかりました!」
あおいが元気良く返事をし、
「ランニングのトレーニングにちょうどいいわね」
美月も気合いが入り、
「アイカツ、アイカツ、アイカツ」
いちごも明るい表情で走り出します。走り出したときの「アイカツ」の掛け声が気になったくノ一たちは不思議そうに後ろを振り返っていました。
「あ、これ、ランニングするとき、私たちはいつもそう掛け声を出しているんだ。気持ち良いよ」
美月が説明をすると、くノ一たちも「アイカツ」と声を出し始めます。
「アイカツ、アイカツ、アイカツ」
ユキが先に始め、
「アイカツ、アイカツ、アイカツ。本当だ、気持ち良いですね!」
トモミも声をしてそう言い、
「アイカツ、アイカツ、アイカツ」
おシゲも楽しそうに声を出して走っていました。