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【ヒロアカ】泡沫少女の歌声はどこまでも

第12章 まさかまさかの三角関係




そうして今に至るわけなのだが…




「おい、てめェどういうつもりだ」

「お前こそどういうつもりだ」




現在私の両サイドで行われている
この会話の威圧感

挟まれている私の身にもなって欲しい

勝己くんと焦凍くんの顔を
交互に見やると
その鋭い目つきで威圧感がもっと増す


(私はどうすれば……)


話題を変えよう!とか
思える雰囲気でもないし、


かと言って
さっきから2人ともどうしたの?
とか聞くわけにもいかないし…。



「てめェだろ、あくあの首のやつ。」

「首の…あぁ、あれか」

「どういうつもりだ」

「お前こそなんで知ってんだ。普通の距離じゃ気づかねぇだろ」



ちょっと待って、
その話ここでするの…!?


2人とも周りにクラスメイト
いるの知ってるよね??


そのうち誤解を招くようなこと
言いそうな2人を見て
私の焦りは更に大きくなる


そろそろ私も
この空気耐えられなくなってきたし、
とりあえず他の子に話しかけて話を逸らそう


誰に話かけようかと
正面の椅子に座るクラスメイトを見渡すと
真正面に座っていた出久くんと目があった


(さっきも助け舟出してもらっちゃったけど…)


『ね、ねえ出久く』
「おい!今クソデクの名前出すんじゃねぇ!」


話しかけようとした途端、
さっきまで私の事ガン無視だった
勝己くんに何故か怒鳴られる

流石にキレられる理由もわからない私は
さっきまでの空気の仕返しと
言わんばかりに反論を初める



『え、何で?!……もー…この際だから言わせてもらうけど2人ともさっきからなんなの?!こっち来いとか言う割に私のことガン無視で2人で言い合いしてるし、その空気感に挟まれてる私の身にもなってほしいんだけど!!』



(あ……声デカすぎたかも)


不満をぶつけ終わると共に
一瞬静かになったバスの車内。


昔から私は感情が昂ると
無駄に声が大きくなる癖がある。


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