• テキストサイズ

【ヒロアカ】泡沫少女の歌声はどこまでも

第12章 まさかまさかの三角関係




遡ること10分。

バスに乗り込んですぐの事。



適当に椅子に座ろうとした時
強引に引っ張られた私の右腕


引っ張られた方を見ると、
犯人は勝己くんだった。



「あくあ、てめェはこっち来い」



こっち来いって…え?
…つまり一緒に座ろうってこと?



今の勝己くんの一言で
バスに乗り込むクラスメイト達の視線が
集まっているのもお構いなしに
私の手を掴んだまま奥の座席に
乗り込もうとする。



「待て、あくあはこっちだ」



こんどはいきなり後ろから
反対の手を掴まれたかと思うと
そこにいたのは焦凍くん


両腕掴まれている私は
どうすればいいのかわからず
とりあえず2人の顔色を伺う



でも、なんで焦凍くんも…?

そういえばどうして昨日
あんな事してきたのかもわからないし…



もしかして…とは一瞬思ったけど、
あのルックスであの性格なら
きっとモテるだろうし
多分それはないか、と結論づける。



『ええっと…あの〜…』



黙りきった2人に向かって
とりあえず何か言おうとは思ったものの
なんて声をかければいいのか分からない




「何何何?そういう感じなの?!」
「えええマジか…!?やるなあいつら」
「三角関係…?!」



そうこうしている間にも
周りが騒がしくなっていく


三角関係なんかじゃないし、

えええまじか!?とか

言ってる場合じゃ無い、助けてくれ。


どうすることもできない私は
すぐそばにいた出久くんに
視線で助けを求めた


「あー…じゃあこっちの椅子に座ったらどうかな?」


後ろの2人乗りの座席ではなく
中央の横長の椅子を指さした出久くん

出久くんならきっと
助け舟を出してくれる!!
という期待を裏切らず、
ナイスな助け舟を出してくれた。

/ 241ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp