第12章 まさかまさかの三角関係
−あくあside−
pm 0:50
「今日のヒーロー基礎学だが、俺とオールマイト、そしてもう1人の3人体制で見ることになった。」
午後の授業はヒーロー基礎学
ヒーローになるための実戦訓練だ。
「ハーイ!何するんですか!?」
「災害水難なんでもござれ、人命救助(レスキュー)訓練だ!」
質問にそう答えた消くんは[rescue]と
書かれたプレートを前に掲げる。
(オールマイトも同じようなプレート使ってたな…)
わざわざ毎回作ってるのかなとか
どうでもいいことを考えている間に
壁から昨日同様コスチュームの棚が現れる
「今回コスチュームの着用は各自の判断で構わない。中には活動を限定するコスチュームもあるだろうからな。」
コスチューム…私は着た方がいいな
制服とジャージは防水機能ないし
私の個性だとかなり不便だ。
「訓練場は少し離れた場所にあるからバスに乗って行く。以上、準備開始」
クラス全員の準備が終わると、
バスに乗るため屋外へ出る。
「バスの席順でスムーズにいくよう番号順で2列に並ぼう」
「飯田くんフルスロット…」
委員長の指示で2列にならんだものの、
「こういうタイプだったクソ!」
後ろは通常のバスと
同じような座席になっていて、
中央から前にかけては椅子に座った人同士が
向かい合うように長い椅子が並んでいた
(で、私はなんでこんなことに……)
この微妙な空気の重さ。
原因は明確、
両隣に座る焦凍くんと勝己くんだ。