第10章 学級委員長争奪戦!
学校にも着いたし
やっと一息つけると思った矢先に
上鳴くんからひとつの疑問が飛んできた
言われてみれば私と焦凍くん
一緒に来てる時点でおかしいのだ。
いや、でも昨日家に来て
しかも泊まったとかそんなこと言ったら
誤解しか生まないだろうし
これは言わないでおこう。
「え?2人ってそーゆー関係?!」
上鳴くんのさっきの一言で
周りに人が集まって来た。
「いや、昨日あくあの_________
『あーーーえーーっと、たまたま昇降口のあたりで会っただけだよ!!』
焦凍くん。
君今何を言おうとしたんだ。
何を言おうとしたのか
予想はつくので無理矢理言葉を
遮って誤魔化した。
「…怪しい!その割には今下の名前で_____《キーンコーンカーンコーン》
「お前ら早く座れ。チャイム鳴ってるぞ」
ナイスタイミングすぎる。
丁度チャイムが鳴って担任の消くんが
教室に入ってきたため、会話は中断された
(やっと一息つける…)
「昨日の戦闘訓練おつかれ。vと成績見させて貰った。爆豪。お前もうガキみてぇなまねするな、能力あるんだから」
「……わかってる」
爆豪くんの爆破を間近で見て、
強い個性ってことは感じた。
ただ、チームでの連携が
取れていないみたいだったから
協調性さえあれば彼は
めちゃくちゃ強いんだと思う。
「で、緑谷はまた腕ぶっ壊して一件落着か。個性の制御…いつまでも“出来ないから仕方ない”じゃ通させねぇぞ。俺は同じ事言うのが嫌いだ。それさえクリアすればやれることは多い。焦れよ緑谷」
「っはい!」
“個性の制御”か…。
私もまだ、いつ個性が
制御できなくなるかわからない状態。
消くんの出久くんに向けた
その言葉は私の心にも刺さっていた。
「さてHRの本題だ…急で悪いが今日は君らに…学級委員長を決めてもらう」
「「「学校ぽいの来たーーーー!!」」」
消くんがそう言った途端
教室内は一気に騒がしくなる。