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【ヒロアカ】泡沫少女の歌声はどこまでも

第2章 これが私のスタートライン




そう言った私は玄関を飛び出して海岸へと走った
決して外の空気を吸いたいから
飛び出したわけではなく、逃げ出しただけだ。

雄英高校ヒーロー科への推薦、
普通の人なら喜ぶはず
だけど、少なくとも私は普通ではない。

そんな簡単にヒーローに
なりたいだなんて言えない。





『うわ、なにこれ。
こここんなにゴミだらけだったっけ?』

私が向かっていたのは海岸だったのだが、
ついた場所はゴミの山が広がる海岸だった。

砂浜一面に小さいゴミから粗大ゴミ
大きいゴミまで埋め尽くしている。

(しばらく来てなかった間にこんなことになってるなんて…)

昔から何かある度に
この場所に来ては水平線を眺め、
心を落ち着かせていた

最近は悩むことも少なかったから
来ていなかったけど
あんなに綺麗だった海岸がこの有様とは
だいぶ、いやかなりショックである。



『っていうか誰だよ海岸にゴミ捨てたの!
こんなところに捨てるなんてありえないっ!!』



(私の個性でできるかな…?)


私の個性は水を操ることと、歌って治癒する事。
治癒と言っても怪我を治すだけじゃなくて
壊れた建物を元の状態に戻すことだってできる。

ならこの海岸が綺麗だった状態に
戻すこともできるかなっていう
希望を持ちながら、自分の目の前にある
ゴミの山だけでも綺麗にしておきたいと思い
私はすうっと息を吸い、歌を歌い出した。

私が歌い出すと、たちまちこれ私が立っている
場所にあったゴミの山が消えていき、
目の前の綺麗な海が目にうつる。




「あくあ少女?」
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