第2章 これが私のスタートライン
ーあくあsideー
中学3年生の夏頃、
私は猛烈に頭を悩ませていた。
目の前に差し出されたのは、一枚の紙
雄英高校ヒーロー科への推薦状。
『えーっとー、これは???』
「雄英高校ヒーロー科からの推薦状だ」
そりゃそうだ。見ればわかる。
「あくあにとってヒーローへの道に抵抗があるのは分かる。それで今まで目を背けてきたかもしれんが、これはあくあだけの問題じゃないんだ」
『消くん…、っでも私___________
「ヒーローになりたくないわけじゃないんだろ?…なら、挑戦してみたっていいんじゃないのか?」
私が消くんと呼んだ彼は、
雄英教師:相澤消太(イレイザーヘッド)
彼は、幼い頃両親無くし
行き場を無くした私を引き取ってくれた
兄のような存在だ
私は彼を慕っているし反抗したい訳ではない
(ただ、これに関しては…やっぱり無理!!!)
『む、無理だよ!私が雄英なんて!!
…それに私、推薦されるような事してないし』
考えてみれば推薦されるような事は
何もしてないのに何故推薦が
私に来ているのかが疑問だ。
理由がわからない。
「お前の個性は十分強い。ただ、強いだけじゃなく危険でもあるんだ…」
『っ私、ちょっと外の空気吸ってくる!!』