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【ヒロアカ】泡沫少女の歌声はどこまでも

第9章 無防備すぎるお前が悪い。


−轟side−


あくあも、
同じような悩みを抱えてるんだな…


少し意外だった。

周りに自分の個性が嫌いだと
思ってる人なんていなかったからなのか、

それとも、
あくあだったからなのかは分からない。

それに関しては衝撃だったけど

だが、それよりも、
今俺が1番あくあに言いたい一言、



「で、お前は何でそんな格好してるんだ」

『何でって…ただの部屋着だけど…?』


さっきまでは会話の内容に
集中しすぎて気づかなかったが、
あくあは首元が広いダボっとしたTシャツに
短パンという無防備すぎる格好をしている。

おまけにお風呂上がりということもあって
髪は濡れてるしシャンプーか何かの
いい匂いがするし。


「…無防備すぎだろ」


『だってこの格好がラフで1番楽なんだもん…!』


(楽だからって男が部屋にいる時にそんな格好するもんじゃねぇぞ)


高校1年の男子をなめてもらっちゃ困る
正直今も自分の理性を保つのに精一杯だ。


『もーさっきからどうしたの……わっ!?』

隣にいるあくあのこの姿を
間近で直視したらやばいと思って
目線を斜め下に向けていたら

あくあが俺の顔を覗き込むように
視界に入ってきた

と同時に俺はあくあを
ソファーの上で押し倒した。

『え、っと、これはどういう…?』


「無防備すぎるお前が悪い。」


『?!…んっ…ちょ、んんっ…!』

何か言おうとしたあくあの唇を塞いで、
離れようと抵抗してくる両腕を掴んで
ソファーに押し付ける。

初めは腕に力が入っていて抵抗してきたが
何度も何度も角度を変えて
唇を重ねるうちに
あくあの腕からは力が抜けていた。


『ん…っ…轟く』

「焦凍」

『…はぁっ…しょう、とくん…』

(やべぇ…軽くキスしただけでこれかよ…)

これは、思ってた以上にやばい。

ちょっとキスしただけなのに
あくあは既にとろんとした顔になっている

名前で呼ばせたのは俺だが
この状態でそれは…
男から見れば完全に誘ってると思う。

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