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【ヒロアカ】泡沫少女の歌声はどこまでも

第5章 戦闘訓練!!




『このコスチューム、懐かしいなと思って…』

「そうか、君がそれを着るのは仮免取得以来だもんね」


そう、私は仮免を既に取得している。
過去に一度個性の制御ができなくなった時に、私の個性は危険なものだということが明らかになった。ヒーロー達が言うには私の個性は日本でも最強クラスの個性らしい。私には到底使いこなすなんて出来ないけど、もし使いこなせるようになればヒーロー界屈指の強個性のプロヒーローになれる。



”反対に、もしそんな強い個性の持ち主がヴィラン側に行ってしまったら…?“



それを恐れたヒーロー達は私に特訓をつけ、私をヒーローへの道に進ませた。だから私は活躍している多くのプロヒーローと知り合いだ。正直あまりヒーローになる事に対して乗り気じゃなかったけど“周りからの視線”“自分の個性”、その道を目指すしかなかった。

それから私は7歳の頃に仮免を取得し、敵と戦うことができる権利を得た。本当はこの時仮免でなくヒーロー免許を取得することもできたけど、私は受け取らなかった。この時の私はあくまでも周りの言うことを聞いてヒーローへの道に進んでいから、ヒーロー免許を取得するなら”自分の意思で、ヒーローになりたいと思った時がいい“と思ったからだ。



仮免取得以降、私がコスチューム着ることはなかった。ヴィランに遭遇したとしても私服だし、なにより戦闘は避けてきた。仮免は取得したけど、だからといって個性を完璧に扱えるようになった訳じゃない。いつまた制御できなくなるか分からないしそれから私はあまり個性を使わなくなった。




『ねえ、着替えた後に少し個性試してきても良い?…久しぶりだから感覚が…』

「わかった、存分に試してきなさい!最初の授業で戦闘、君には酷だろうしね…」

オールマイトは私の過去を全て知っている。No1ヒーローにも応援してもらえるこの環境、きっと恵まれているんだろうな。

『正直人に個性を向けるのは怖い…けど、いつまでもこんなんじゃダメって分かってるから、私も頑張らないと!じゃあまた後で!』



自分の頬を両手でパンっと叩いて気合を入れて、オールマイトにペコっとお辞儀をしてからコスチュームの入ったボックスを手に更衣室へと向かった。
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