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【ヒロアカ】泡沫少女の歌声はどこまでも

第4章 ヒーロー科と新たな出会い



「お前の個性…何だ?」

爆豪くんがそう言った瞬間、
教室の至る所から視線を感じた。
ガヤガヤしていた空気は一転し
ピンと張り詰めた空気感へと変化する。

やっぱりこの質問は、来るよね…

というか先程まで個性について
質問されなかった事の方が異常だ
私が個性について何も言わなかったから
皆聞かないでいてくれたのだろうか。


きっとクラスの皆は昨日の個性把握テストで
お互いの個性を見たはず
だがその個性把握テストに出席していない
私の個性は、まだ誰にも知られていなかった。

出久くんにも歌声で治癒する力しか
見せたことはないし、
自分の個性についてあまり人に話したくなかった。

いや、どちらかといえば治癒の力についてを
なるべく人に話したくないのかもしれない

(出久くんと会った時はすぐにこの個性つかっちゃったけど…)





『んー、それはーまだ秘密!そのうち分かるよっ』


ひとまずこう返答した。
どっちにしろ口で説明するのは難しいし、
実践の授業があるまで自分の個性の話は避けたい

「は?んだよそれ。教えろや!」

『やだ!!モブ女呼ばわりする人には教えません!!ね、出久くん、お昼一緒に行こ?』

「えっ?!あ、うん!!」



「あっおい逃げんな!デクてめぇもさりげなく返事してんじゃねぇ!」


私は出久くんの手を引いて
逃げるように教室をあとにし、
そのまま食堂へと向かう

食堂につくと後ろからお茶子ちゃんと飯田くんが追いかけてきていたみたいで4人で一緒昼食を取ることにした。


『あ、私席取っておくからみんな買ってきていいよ!私のは出久くんにお任せします!!』

「分かった!ありがとうあくあちゃん!」


私は3人を送り出してから4人分の席を確保すると、椅子に腰掛けた。
(やっと落ち着ける…)



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