第4章 ヒーロー科と新たな出会い
–あくあside–
そんなこんなで午前の授業は進み、
お昼休みの時間。
ヒーロー科ってちょっと馴染みにくそうな
イメージだったけど
話してみるとみんな気さくで
初日に出席してなかった私でも
すぐに打ち解けることができた。
(…まあ数名を除いて、なんだけど)
とりあえず、
爆豪くんとはどうもそりが合わない。
休み時間に出久くんと話していたら
席が出久くんの目の前だからなのか
なにかとちょっかいをかけてくるし、
何よりなぜか出久くんへのあたりが強い。
私がその間に入って止めようとすると
今度は私に対して怒鳴って来るし。
出久くんから同じ学校を志望してる
幼馴染がいるとは聞いていたけど、
幼馴染にしては不仲すぎない?!
幼馴染って言うからもっと仲良いのかと…
『出久くん!お昼一緒に_________』
「おいモブ女!!」
お昼休みになったので
「お昼一緒に食べよう!」と
出久くんに声をかけようとした時、
突然爆豪くんが勢いよくこちらを向いた。
(え?モブ??ん??)
『え?それ私?!』
「他に誰がいんだよお前に向かって言ったんだよ!」
『モブ女って…私は海波あくあ!名前教えたでしょ??』
「モブはモブだ!!!」
(な、なんだそれ…意味がわからない)
いきなり話しかけてきたかと思えば
モブ女呼ばわりされるのは気に食わない。
私には海波あくあという
名前があるというのに。
「お前の個性…何だ…?』
『私の…個性…』