第27章 私の、気持ち…?
「…じゃあ、一緒に戦ってたあの男子はあくあだったのか?!」
『おっしゃる通りです…ちょっと、色々ありましてね…!』
「まぁ、無事ならそれでいい」
なんか、
久しぶりに焦凍くんと話したな
お見舞いに来てくれた日以来かも
………いやいやいや
余計な事思い出すな私
「でも、あくあちゃんめっちゃ強くなっててびっくりしたよ!」
「あの弓矢の技とか今までにない形だったな!」
『ありがとう、3人も職場体験前より断然成長しててすごいよ』
出久くんと飯田くんも褒めてくれて、
内心結構嬉しい。
まさか、ヒーロー殺しと
戦ってるとは思わなかったけど…
「って言うかあくあちゃん、仮免持ってるの?」
『あ、うん。7歳の時にね』
「7歳って、すごいな…」
すごくなんか、ないよ
その頃は自分の意思じゃなかったし…
《__ガラッ》
「失礼します、緑谷さんと飯田さんは検査の時間です」
そんな会話をしていると、
看護師さんがやってきて
出久くんと飯田くんは検査に向かった
警察署の方も、プロヒーローの方も
みんな仕事に行くために帰ってしまったので
この病室に残ったのは私と焦凍くんだけだ。