第25章 ホントは分かっていたとしても
−No side–
_2日後。
《ピンポーン》
あくあの家のチャイムが鳴った
《ピンポーン、ピンポーン》
「…あいつ、家に居ないのか?」
あくあの家のインターホンを
押していたのは轟だ
《ガチャ》
『あれ…焦凍くん?…どうし__』
「っおい、大丈夫か?!」
轟は家の外で少し待っていると
あくあがドアを開けた
と同時に轟の方に倒れ込む
「やっぱりお前、体育祭の時から熱あっただろ」
『………気の所為だと思ってたんだけどね…』
ひとまず2人は家に入って
轟はあくあをベットに寝かせた
『…そいえば…今日私に用事でもあったの?』
布団に入りながらあくあは
壁に寄っかかって座りながらそう言った
「今日、学校来てねぇし連絡も取れてなかったから」
連絡?と一瞬首を傾げたあくあは
ベットの横に置いてあった
ケータイに目線を移すと
画面には轟からLINEの通知が来ていた
相澤、物間、からも何件か来ている
『…わっ…ごめん全然気づいてなかった』
「…まぁ、無事ならそれでいい。けど、体調悪いならちゃんと言え。相澤先生には俺が連絡しておくから、お前はしっかり寝てろ」
『…うん…ありがとね』