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【ヒロアカ】泡沫少女の歌声はどこまでも

第24章 雄英体育祭の始まり





『焦凍くん、あんな過去があったんだね…』

「………。」

『どうしたの?』

「……何でもねェ」



出久くんと焦凍くんが去ったのを確認すると
やっと勝己くんが手を離してくれた

勝己くんに話しかけると、
彼もだいぶ動揺しているようだった



(そりゃ動揺するよね…あんな話聞いたら…)





『……っていうかそれより、選手宣誓の時のあれ、何?』



何となく話題を変えようと
持ち出したこの疑問

私が問いかけると
2人が歩いている方を見ていた
勝己くんが私の方に視線を変えた



「あ?何ってそのまんまの意味だろ」


『そのまんま…?』


「………ったく」


『???』



勝己くんはゆっくり私に近づくと
ふわりと私を包み込むように
抱きしめた。


『!?…あ、あの…勝己くん?』


とくに避ける理由もないため
その場でそのまま抱きしめられていたけど
そろそろこの状態は恥ずかしくなってきた

黙って勝己くんの言葉を待つと
勝己くんは私の目をじっと見つめてきて

いつも以上に距離が近いせいか
なんだか心臓が
どんどん早くなっている気がする。



「体育祭が終わったら……」


『うん…?』


「いや、体育祭で、俺が一位になったら…





付き合って欲しい」




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