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【ヒロアカ】泡沫少女の歌声はどこまでも

第24章 雄英体育祭の始まり






え…?

何、どういう状況?!


私は勝己くんに口を塞がれたまま
静かに2人の会話に耳を傾ける。



「違うよ!それは…って言ってももし本当に隠し子だったら違うって言うに決まってるから納得しないと思うけどとにかくそんなんじゃなくて…!」


「「そんなんじゃなくて」って言い方は、少なくとも言えない繋がりがあるってことだな」


「俺の親父はエンデヴァー、知ってるだろ。万年no2のヒーローだ」



2人に気づかれないよう
息を潜めて聞いているけど
焦凍くんは何を言おうとしているのか分からない



「個性婚。知ってるよな」

「超常が起きてから第二〜第三世代間で問題になったやつ…」

「親父は母の親族を丸め込み母の個性を手に入れた」




個性…婚…


話を聞けば聞く程
焦凍くんの怒りが、憎悪が
顔を見なくても伝わってくる



「ざっと話したが俺がお前につっかかんのは見返す為だ。クソ親父の個性なんざなくたって…いや、使わず一番になることで奴を完全否定する。」


その言葉を聞いた私は
焦凍くんと出会ったばかりの
頃にした会話を思い出していた

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「海凪は、強いんだな」

『強い?…私が?』

「自分の個性が嫌いでも、ちゃんと向き合おうとしてる。そんなお前は強ぇよ。…俺には出来ねぇことだ」

『轟くんも、自分の個性あんまり好きじゃ無いの…?」

「あぁ。…俺もお前と同じで幼い頃からヒーローへの道が決められてた。個性のせいでな」

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きっと、今話していた事が
あの時の会話の真相だ。


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