• テキストサイズ

【ヒロアカ】泡沫少女の歌声はどこまでも

第23章 青と赤と灰色と


−物間side−



『わっ!?ちょ、何…ん…っ』

「僕の気持ちは変わってないから」



思わず勢いであくあに
キスしちゃったけど


『……ふ、不意打ちずるい!!』


反応からして
嫌がっているという感じではなかったから
少し安心している自分がいた。


自分でもびっくりするぐらい
僕は相当あくあに惚れているらしい


だけど、
あくあにもし好きな人がいて
幸せに過ごしているならそれでいい
って思ってたのも本当だ。
多少はその可能性も覚悟してたし。



(轟焦凍と爆豪勝己…)



あの2人は多分、
あくあの事が好きだ

2人のあくあを見る時の目は
他の人に向ける視線とは違う、
どこか優しいような、
そんな目をしているように感じた。


(当の本人はあんまり気づいて無さそうだけど)



「じゃ、そろそろ帰ろうか。家まで送るよ」



『え?わざわざ平気だよ_______』

「いいからいいから。」



遠慮するあくあをよそに
僕はあくあの机にあった鞄を
手に取るとそのままドアの方へ歩き出す。




『あ!それ私の鞄!やっぱり寧人ってずるい!』



僕が鞄を持っていることに気づいたようで
あくあは後ろからすぐに追いかけて来た


こうすればあくあは
僕を追いかけざるを得ないはずだ



とか考えてる僕って、
たしかにずるい性格してるよな。



/ 241ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp