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【ヒロアカ】泡沫少女の歌声はどこまでも

第23章 青と赤と灰色と


−あくあside−



そして、体育祭までの二週間は
あっという間に過ぎ、
雄英体育祭本番当日がやってきた。



「皆準備は出来てるか!?もうじき入場だ!」
「コスチューム着たかったなー」
「公平を期す為着用不可なんだよ」



1ーA控え室で私達A組生徒は
入場までの時間を過ごしていた。



「緑谷」

「轟くん…何?」

「客観的に見ても実力は俺の方が上だと思う」

「へ!?う、うん…」


私も椅子に座って入場までの時間を
静かに過ごしていると
焦凍くんと出久くんが
話しているのが目に入った


「お前オールマイトに
目ぇかけられてるよな。
別にそこ詮索するつもりはねぇが…



おまえには勝つぞ」



突然何を言い出すかと思いきや
焦凍くんが宣戦布告。



「おお!?クラス最強が宣戦布告!?」
「急にケンカ腰でどうした!?直前にやめろって…」


突然のことにクラスメイトもざわつき始める


「仲良しごっこじゃねぇんだ何だっていいだろ」

「轟くんが何を思って僕に言ってんのか…はわかんないけど…そりゃ君の方が上だよ。実力なんて大半の人に敵わないと思う…客観的にみても」

「緑谷もそーゆーネガティブな事言わねぇ方が…」

「でも…!!皆…他の科の人も本気でトップを狙ってる。僕だって…遅れをとるわけにはいかないんだ。」


そう言う出久くんの方に視線をやると
なんだかいつもとは雰囲気が違う気がして


「僕も本気で、とりに行く!」



雄英の入試に向けて
特訓していた頃のような熱気、
でも、あの頃とは違う、
もっと上を目指している


(ここにいる人は皆、本気なんだ)


改めてそう思わせられる出来事だった。


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