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【ヒロアカ】泡沫少女の歌声はどこまでも

第23章 青と赤と灰色と





「これだけは覚えておいて」


『わっ!?ちょ、何…ん…っ』



前の席の椅子に座っていた寧人は
突然立ち上がると、
正面から私の机に手をついて
反対の手で私のネクタイをグッと引っ張った


思わず私も目の前の自分の机に手をついたけど
同時に唇に何か暖かいものが触れたのが分かった



一瞬のその熱が離れると、



「僕の気持ちは変わってないから」



灰色と青色を混ぜたようなブルーグレーの瞳が
私を捉えて逃さないと言わんばかりに
じっと近くで見つめている



『……!?』



突然の事でびっくりしすぎて
何秒間か私は放心状態だったけど



『……ふ、不意打ちずるい!!』



何だか付き合ってた頃の事を
思い出してしまって
少し複雑な気持ちになる


あと、
寧人って普通にイケメンなんだよね

普通に顔面偏差値高いし
一途だし私の事すごい想ってくれるし
かっこいいんだわ

だからそんなに近くで見つめられると
危うく惚れ直しそうになる



「あくあ……顔真っ赤」


『寧人のせいです!!』



我にかえった私はパッと
後ろに下がって寧人から距離をとった


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