第21章 次の訓練は1対1
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「あくあちゃんそろそろ行くよ〜!」
『あっうん今行くっ!』
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コスチュームに着替えて更衣室から出る時
みんな着替えるのが早いもんだから
私が一番最後になっちゃって
急いで着替えたせいか背中のファスナーが
上まで閉まってない事に気づかなかったのだ。
『わ、ごめん!教えてくれてありがとうっ…』
なんか一気に恥ずかしくなった私は
あたふたしながら
背中のファスナーに手を伸ばす。
(…………あれっ?!まずい、ファスナーが布噛んじゃってる!しかも下着も引っかかってるし…)
誰かに手伝ってもらうにしても
今焦凍くんしかいないし、
仕方なく焦凍くんに頼むことにした。
『あの〜焦凍くん……ファスナーが引っかかっちゃったみたいなんだけど手伝ってくれませんかね??』
「は…、いや、いいけど…。お前ほんとにもう少し警戒心持った方がいいぞ」
『うん、次からは気をつけます…』
私が苦笑いでそういうと、
ファスナーのある背中側を焦凍くんに向けた瞬間
焦凍くんは後ろから私を壁との間に挟むように
両腕を壁についた。
「違う。そっちだけじゃねぇ。」
『ど、どうしたの…?』
何故だか後ろを振り向けなくて
壁の方を向いたまま焦凍くんに尋ねる
「もっと俺を警戒しろよ」