• テキストサイズ

【ヒロアカ】泡沫少女の歌声はどこまでも

第19章 君にはやっぱり、隠せない。


−爆豪side−



「おい、テメェ何してやがんだ」
「ハル嫌がってるだろ」

廊下からあくあの声が聞こえて廊下に出てみるとあくあが物間とかいうB組の奴と言い合いをしていて、俺がそいつの腕を掴んだのと同時に轟も目の前に立っていた。



その後あくあと物間は
走ってその場から走り去った

そして2人を追いかけると
近くの空き教室に入っていくのが見えた


俺はその教室の廊下の壁に寄りかかる。
後ろから追いかけて来ていた轟も同様に
黙ったまま壁に寄りかかっていた。


「2人とも何してるの?」


途中でたまたま通りかかったデクが
声をかけて来たけどそんな事はどうでもいい

盗み聞きが良くないのもわかってる
分かってるけど






─「それは、ハルの事が好きだからだよ。」






物間が、あいつがそう言った途端
何故だかその場から動けなくて
その場にいた俺も轟もデクも
空き教室から聞こえる声に
静かに耳を澄ませていた。


さっきまでの話を聞いた限り
物間はあくあの元彼だろう
そして物間は今でも
あくあの事が好きということ






─「ハル!?ごめん、泣かせるつもりじゃ──…」






(は…あくあが、泣いてる?)


あくあを泣かせる奴は許せねぇ


多分その場にいた轟もデクも
同じ事を思ったのだろう、
ずっと下を向いたままだった視線が
一気に教室へ向けられる。

/ 241ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp