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【ヒロアカ】泡沫少女の歌声はどこまでも

第19章 君にはやっぱり、隠せない。



『そういえば、寧人はもう
進路とか考えてるの??』

「んー、とりあえずヒーロー科を
目指すってことは決めてるよ」

『ヒーロー科……』


ヒーローを目指す人は多い
むしろほとんどの学生が目指すのではないか
というぐらい人気の高い職業。
彼もその1人だった。

でもこの言葉を聞いた時
私のトラウマが蘇った


ヒーローは、いつ死ぬか分からない。


もしまた大切な人を失ったら
私は立ち直れるだろうか

そして、ヒーローを目指す彼のそばに
こんな危険な個性持ちの私は
いるべきではないのではないか。


それから中学2年生の夏、



『寧人。ごめん、別れよう』

「別れるって…急にどうしたんだ?!」

『もう一緒には、いられないの。だから、今までありがとう。楽しかったよ…!!』



この日を境に私は学校へ行くのを辞めた。
電話もメールも全部無視。
私のせいで足止めしないように、
私の事を忘れてもらうために。

そして私は、もしまた何かあった時のために
ひたすら治癒の練習。
二度も大切な人を失わないように。


____________________________________







そうして今に至る。


『…私のためだけじゃない…
寧人のためでもあるの!!だから』

「僕のため?…そんな事僕は頼んでない」

いつにも増して真剣な表情、
昔から私はその目に弱い。

その目で見られると、
どうしても本音が漏れてしまう

でも今ここで本音を言ったら…

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