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【ヒロアカ】泡沫少女の歌声はどこまでも

第19章 君にはやっぱり、隠せない。


−あくあside−


「じゃあ、全部話してもらおうか」


あの後寧人は私の腕を掴んでそのまま
走って2人で奥の空き教室に駆け込んだ


『全部とは、何を…』

「まずは…どうして僕を振ったのか」

『それは、もう一緒にはいられないからって──…』

「そんなの理由になってない。一緒にいられない理由を聞いてるんだ」



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あれは、
2年前の中学生2年生の夏の日の事。


私と寧人は小学校からの知り合いで
よく一緒に遊んだりしていて
何かあった時は慰めてもらったことも
助けになってもらったこともある

そんな彼に、小学6年生の時
告白された。

その時私は『ありがとう』
とだけ伝えて具体的な返事はしなくて
でも、寧人は私に何も聞かなかった。

小学6年生ながらにも
きっと何か察したんだと思う。
私は両親を亡くしているし、何かある、
私が返事をしなかった事に理由がある、と。




それから私達は今まで通り
学校生活を送って、晴れて中学生になった。

中学に入学してすぐ、寧人は
ずっと私に聞かなかった事をついに口にした

「僕の告白に返事をしないのって、
何か理由があるの?」

『えっとね……』

その時私は、
過去にあった事、私が抱えているもの
その全てを寧人に話した

簡単に人に話してしまっているように
聞こえるかもしれないけど
これでも私は1年間耐えたんだ

私は、寧人が好き

もし私の過去をしっても、
それでも寧人が私を好きでいてくれるならと
そんな希望をもって。


「それでも僕は、あくあが好きだ」


それから私と寧人は恋人になって、
毎日すごく楽しかったし
幸せだった


そんなある日、


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