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【ヒロアカ】泡沫少女の歌声はどこまでも

第3章 担任だなんて聞いてない


–轟side−


保健室の中から話し声がする。
リカバリーガールと緑谷と…もう1人は誰だ?


相澤先生から緑谷への伝言を頼まれて
ここまで来たが入るタイミングがなく
保健室の扉の前で立ち止まっていたのだが…

一向に会話が終わる気配がないので
諦めて普通に入っていくことにした

ていうか何で俺が
伝言なんかしなけりゃいけないんだ。




《ガラッ》
「失礼します。緑谷いますか」





保健室に入ると緑谷が
目の前の椅子に座っていた。

けど目の前の緑谷よりも
先に目に入ったのが
奥のベットに腰をかけている女子生徒だった

透き通るような青い瞳に、
光に反射して風になびく黄色い髪、

全く誰だか知らないし、
話したことがあるわけでも無い。

だが…どこかで…



『…あの…どうしたんですか?さっき緑谷って言ってたけど、私にも何か用?』


その女子生徒に声をかけられるまで
俺は彼女を見つめている事に気づかなかった

(知らない人に突然無言で見つめられたらそりゃびっくりするよな。)


「え…?あぁ、いや…俺は緑谷に伝言を伝えに来たんだ」

『そっか、じゃあ授業も終わったみたいだし私そろそろ帰るねっ!ちーちゃんありがと』

そう言った彼女は
保健室から出ようと歩き出した。


「まった。…お前、名前は?」


自分でもどうして呼び止めたのか分からない。他人にそこまで興味を持つタイプじゃ無いし、ましてやたった今会ったばかりの人だ。




だけどなぜか、彼女に懐かしい何かを感じたんだ。



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