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【ヒロアカ】泡沫少女の歌声はどこまでも

第18章 今私が伝えられる事





「………で、結局海凪と先生ってどういう関係なの??」

「おい!そこは空気読も??」
「そうだぞ峰田」
「…だって…禁断の恋だぞ…?それにお前らだって気になってたじゃねぇか!」

一通り話が終わり自分の席に戻ろうとしたその時
そういえばそんな疑惑持たれてたな、
というような質問が飛んできた。


(禁断の恋って……
私と消くんそんな関係だと思われてたの??)


『…言っとくけどみんなが想像してるような事は何も無いからね?消くんは、幼い頃親を亡くした私を引き取ってくれて…まあ、お兄ちゃんみたいな存在なの。』

「お兄ちゃんみたいな……」
「なんだ、付き合ってるわけじゃないのか…」


(何でみんなちょっとガッカリするの?!おかしくない?!)


それでも暖かい空気のA組は、
なんだかんだ言って私にとって
居心地のいい場所だった

それと同時に私の中でA組の存在が
大きくなっていく気がして
なんだか複雑な気持ちになる。



「一件落着したようだが、まだ戦いは終わってねぇぞ」

私が自分の席に着くと、消くんがそう言った

「戦い?」
「まさか…」
「まだ敵がーー⁉︎」

でも、そんな不穏な空気が
流れ始めた生徒の想像とは裏腹に




「雄英体育祭が迫っている!!」

「「「クソ学校っぽいの来たあああ!!」」」



雄英で初めての学校行事の知らせだった。

それを聞いたA組生徒はホッとしつつ
体育祭という言葉を聞いてワクワクしていた。

それもそのはず、雄英体育祭は日本のビッグイベントの一つ。日本において今、かつてのオリンピックに代わる程の行事。全国のプロヒーローの多くがスカウト目的でこの体育祭を見に来て、プロに見込まれればその場で将来が開けるのだ。

年に一回、計三回だけのチャンス、
ヒーローを志すなら
絶対に外せないイベントだろう



『体育祭、か……』


騒がしい教室の中、
ポツリと私はそう呟いた
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